サンタが街にやってくる
「えっ?!サンタってお母さんだったの?!」
私は目一杯驚いた声で叫んだ。
「だめだよ~、そんなんじゃ」
お友達のマイカちゃんが言った。
「わざとらしすぎ~。知ってたことがバレバレ。声はもっと抑えて、びっくりした顔しなくっちゃ」
「そう?さっきみたいのじゃ駄目?」
「だめだめ。いくら大人たちが、私たちはなんにも知らないと考えてたとしても、そろそろバレる頃かなあ、とは内心思ってるんだから。
”あれ?もう知ってた?”ってなったら、お互い気まずいでしょう」
ヨッちゃんもマイカちゃんに同調して言った。
お父さん、お母さんの夢を壊さないように、いつ告白されてもいいように練習してるけど、うまくできるかなあ。今年は正直に言ってくれるかなあ。
終わり
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